特長

放射・輻射冷暖房システムの優位性と安全性について

(1)省エネ性
放射・輻射冷暖房システムでは一般空調と比較して冷媒として用いる冷温水の温度域を冷房時には高温側、暖房時には低温側に出来る為に熱源側の効率が向上する。また、井水、地中熱等の自然由来の熱源が利用できること、必要な搬送動力についても水は空気の1/4であることから大幅な省エネが実現できる。
 一般的には放射・輻射冷暖房システムの場合、冷房は2℃程度高め、暖房は2℃程度低めの設定で従来空調と同程度の温冷感になると期待できる。

(2)快適性及び労働生産性
放射・輻射冷暖房システム採用のビル住居者にアンケートをとった結果、従来の空調システムに比べ快適性が向上しているとの結果が報告されている。
(文献1)
当報告によると温熱環境については不満、不快の回答者は極めて少なく、10%未満であった。また、気流感についても放射・輻射冷暖房システムは気流が無いことから不快を感ずる回答者の割合が激減しており、殆どの回答者が従来空調と比較して同等以上の快適性を感じ、生産性も向上したと回答している。

3)安全性
漏水、落下のリスクに対しては各社十分に対策を実施している。継手に関する耐久試験や耐震試験結果を一例として挙げる。
(文献2)